《　雪深い蔵で六年眠った一滴、今あなたのもとへ　》
秋田県横手市にある阿櫻酒造。
冬は雪国となるその蔵には、ある日本酒がひっそりと静かに眠っていました。

2019年(令和元年)に醸されたその純米吟醸酒は、長い時をかけて大切に育てられました。
秋田生まれの酒米「吟の精」と、雪国ならではの酵母「UT-1」が織りなす芳醇な味わい。
透明感の中にじんわりと広がる旨みと、個性的な香りが心地よく、どこか懐かしい。

六年という歳月が育んだ“静かな時間”を、ぜひこの一杯でご体感ください。

《　全国わずか380本。六年の歳月が織りなす芳醇な物語　》
2019年に醸された純米吟醸酒の中で、ひときわ熟成への可能性を感じさせた一本。
それが、今回蔵出しされる六年熟成酒です。

できた酒の香味や質感から「間違いなく熟成に向いている」と蔵は確信。
以後、定期的な官能検査を重ねながら、最良の熟成タイミングを見極めてきました。

原料には秋田県産の酒米「吟の精」と、雪国酵母「UT-1」を使用。
時間の経過とともに、シャープさにまろやかさが加わり、奥行きのある香りと味わいへと育っていきました。

この一本は、偶然と観察、そして職人の判断によって生まれた“導かれた熟成酒”。
全国でもわずか380本のみという、特別な一本です。

《　クセがあるから、惹かれる。通好みの返り香に酔いしれる一杯　》
六年という長い熟成期間を経て生まれたこの純米吟醸は、グラスに注いだ瞬間からその個性を主張します。
美しく透き通った琥珀色は、熟成の深さを物語るよう。
口に含むと、シャープな印象ながらもじんわりと広がる甘みと旨味が調和し、飲み込んだ後にはクセのある独特な返り香が静かに立ちのぼります。
華やかさよりも、奥行きと余韻を大切にした、日本酒を飲み慣れた方にこそ響く、通好みの味わいです。

おすすめの飲み方は燗冷まし。
シャープな印象が取れて、まろやかさを楽しむお酒へと変化します。

チーズ、スモークサーモン、ナッツなどの酒肴と好相性です。

《　とっておきの時間に寄り添う、六年熟成の贅沢な余韻　》
今だけ、そして限られた本数だけ届けられる、静かなる傑作。
六年という歳月をかけて熟成され、満を持して蔵出しされたこの純米吟醸酒は、日本酒を飲み慣れた方だからこそ味わい尽くせる一本です。
返り香に潜むクセすらも、この酒の個性としてじっくりと楽しめるはずです。

全国限定わずか380本。
一期一会のこの出会いを逃さず、静かに、丁寧に、あなた自身の“とっておきの時間”と共に味わっていただきたい。
そんな想いを込めてお届けいたします。

《　保存・発送について　常温発送可能です　》
この酒は火入れが行われている酒の為、常温でお送りします。
ご家庭で普通に楽しむ分には必ずしもクール発送は必要ありません。
クールをご希望の方は必ず「クールチケット(500円)」をご購入下さい。（クール便は宅配ボックをご利用できません。不在時は持ち帰りになります。）

ご家庭で普通に楽しむ場合は常温保存で構いません。
ただし、長期間保存の場合は極力光が当たらない場所、
そして振動と温度変化の少ない場所をおすすめします。スペースに余裕があれば冷蔵庫での保存をおすすめします。

《阿櫻を造る「阿櫻酒造」とは。》
かまくらで有名な雪深い秋田県横手市に明治19年に創業。
代表銘柄「阿櫻あざくら」は横手市のシンボル横手城の別名、「阿櫻城　あざくらじょう」が由来。

酒造りの技術職人集団（杜氏とうじ）のうち全国五大杜氏の一つが横手市が発祥の山内杜氏（さんないとうじ）。
地元横手に生まれ育った現役の杜氏　照井俊男（てるいとしお）が酒造りのすべてをとりしきっています。
杜氏歴３０年以上の大ベテランのもと「まずはやってみよう」と積極的に斬新な酒を生み出す。
寡黙であるものの内に秘めた情熱をもって酒造りに取り組んでいる東北を代表する酒蔵です。

(文章：藤井 昇)