
天明ブランドの信念が宿る、繊細で力強い日常の特別酒 ◇天明 純米吟醸 火入 黒の天明
商品説明
《 丁寧な和食にこそふさわしい凛とした酒 》
雨上がりの石畳が、わずかに灯る行燈(あんどん)の光を反射していた。
暖簾の先には、目立つ看板もなく、静かに佇む古民家風の店。
地元の酒好きたちが通い詰めるという。そんな話を聞いて訪れたのが、今夜の店だ。
格子戸を開けると、木の香りとだしの匂いがふわりと鼻先をかすめた。
L字のカウンター越しには、まだ若いが凛とした雰囲気をまとう料理人が、黙々と魚を引いている。
カウンターに腰を下ろすと、まずは会津の胡麻豆腐と自家製の塩辛。
続いて現れたのは、低温調理で仕上げた馬肉のたたき。
会津の郷土と創作が交わる見事な一皿だ。
「合わせるのは、これです」
差し出された酒は「黒の天明」。
黒ラベルに白文字、会津産山田錦100%使用の純米吟醸火入れ。
口に含めば、やわらかな甘味とキレの良い酸が広がり、料理をそっと引き立ててくれる。
料理人の手仕事に敬意を払うような一本。
日常の酒ではない、特別な料理と出会う夜にこそ似合う酒。
果たしてどんな酒なのか?
そう思ったあなたへ。その答えは、買って飲めば、すべてが分かる。
《 会津の山田錦で仕込んだ、蔵の矜持を背負う純米吟醸 》
2019年、曙酒造の新たな「軸」として誕生したのが、この「黒の天明」です。
それは、6代目蔵元が酒造りを始めてから13年目の節目。
蔵のチーム力が大きく向上し、地域の農家との信頼関係が深まり、会津坂下の地で山田錦を安定的に育てられる環境が整ったことが、その背景にあります。
使用米はすべて会津産の山田錦。
精米歩合は50%、酵母には福島県独自の「新うつくしま煌酵母」を採用。
そして天明が得意とする「3つの仕込みブレンド」によって、火入れながらも繊細で整った味わいを実現しています。
しっかりと酒質設計されたこの酒は、香り・味・余韻の三拍子が整い、決して派手さではなく、品と美しさで魅せる仕上がり。
口に含めば、穏やかな甘みとミネラル感のある酸が交わり、やわらかくも芯のある味わいが広がります。
中でも特筆すべきは、地元・会津産山田錦のミディアムな骨格を活かしながら、天明らしい透明感と清潔感をしっかり残している点。
そのバランスの良さは、近年では海外の料理人からも評価されており、ヨーロッパではフレンチと合わせて楽しまれているという話もあるほどです。
一升瓶で3,000円台という価格帯に収めながら、この完成度。
誕生日、記念日、珍しい食材を手に入れたとき、長期休暇に集う特別な夕食などに、まさにうってつけの一本です。
高すぎず、でも“良い酒”であることをしっかりと感じられる。
「黒の天明」はそんな一本として、多くの方の節目を静かに彩ってくれることでしょう。
《 味わい、楽しみ方:甘み・酸・旨みが調和する、磨き抜かれた純米吟醸の本質 》
「黒の天明」は、甘やかで上品な味わいを軸に、酸の骨格が全体を引き締めるバランス重視の純米吟醸酒です。
厚みがあるのに、軽やか。しっかりとした輪郭があるのに、余韻は柔らかく滑らか。
一口飲むたびに、料理と酒が響き合う幸せな瞬間が訪れます。
合わせたいのは、気の利いた和食や郷土料理。
また、手に入った旬の食材を丁寧に調理したときなど、この酒がそのひと皿をより特別なものへと導いてくれます。
【冷酒(5~10℃)】
冷蔵庫から取り出したての冷たさでは、シャープな透明感が際立ち、キレのある酸味と清涼感のある吟醸香が広がります。
口当たりはすっきりとしつつも、米の甘味がわずかに顔をのぞかせ、乾杯酒としても最適です。
【常温(15~20℃)】
温度が上がるとともに香りにふくらみが出て、甘味・旨味が一体となって伸びやかに感じられます。
味の開き方が穏やかで、どんな料理とも調和しやすく、食中酒として非常に優秀な表情を見せてくれます。
【温燗(35~45℃)】
ぬる燗に温めることで、米の甘みがより一層ふくらみ、やわらかな余韻がじんわりと続きます。
酸が穏やかに溶け込み、どこか懐かしく、心和む味わいに。寒い季節や落ち着いた夜にぜひお試しください。
◎焼き鳥(せせり・塩)
脂の乗ったせせりに、黒の天明のシャープな酸がよく合い、余韻の甘みが旨味を包み込んでくれます。食べ進めるたびに、酒の美しさが際立ちます。
◎馬刺し(霜降り)
会津の郷土を感じる霜降り馬刺しとは相性抜群。
とろける脂と酒のミネラル感が絶妙に調和し、口内で美しい一体感が生まれます。
◎白身魚の昆布締め
淡白ながらも旨味の深い昆布締めには、控えめな甘みと酸を持つこの酒がぴったり。
素材の繊細な旨みを壊さず、後味に品のある余韻を残します。
◎季節の山菜天ぷら
山菜特有のほろ苦さに、黒の天明の甘みと酸が絶妙なバランスで寄り添います。
衣の香ばしさと酒の余韻が、上品なマリアージュを生み出します。
季節や温度、そして料理との組み合わせで、いく通りもの表情を見せてくれる「黒の天明」。
食卓に一杯の余白と奥行きをもたらしてくれる、そんな存在です。
どうぞ、あなたの特別な一夜に添えてみてください。
《 丁寧な食事のそばに置きたい、信頼の一本「黒の天明」 》
「黒の天明」は、ただの純米吟醸ではありません。
これは、料理を楽しむ人のために造られた、会津の食文化と職人の技を結ぶ一本です。
ひとくちごとに香りと酸の設計が花開き、焼き物、刺身、揚げ物などさまざまな和食と美しい調和を見せます。
きれいな余韻は、プロの料理人からも高く評価されるポイント。
誕生日や記念日、手の込んだ料理を振る舞う夜。
あるいは、普段では手に入らない食材と出会えたとき。
そんな「ちょっと特別な日」の食卓に、この酒があるだけで、その時間がぐっと洗練されたものに変わります。
ぜひ一度、その魅力を体験してください。
《 保存・発送について。 》
この酒は火入れが行われている日本酒ですが、デリケートな商品です。
そのため夏季(猛暑期)はクール便でお送りします。
それ以外の時期は常温配送となります。
クールをご希望の方は「クールチケット(500円)」をご購入下さい。
常温便をご希望の場合は「常温便チケット」をカートに入れてください。
保存について:スペースに余裕があれば冷蔵庫での保存をおすすめします。
冷蔵庫での保存が難しい場合は、極力光が当たらない場所、振動と温度変化の少ない場所をおすすめします。その場合できるだけ早くに消費下さい。
《 この酒を造る曙酒造について。 》
曙酒造は日露戦争が勃発した明治37年(1904年)、会津坂下町に創業した酒蔵。
創業者の鈴木幸四郎氏は、地元の味噌を造る蔵で大番頭を任されていた人物でした。ある日、小作人が作る米の良さに着目し、独立して酒蔵を興したのが始まりとのことです。
100年を超える歴史を持つ曙酒造ですが、3代続けて女性が蔵元を務める「女系の酒蔵」という歴史を持っていました。
酒造りの現場は女人禁制と言われた明治から昭和の時代。曙酒造は全国でも大変珍しい歴史を持つ酒蔵と言えるでしょう。
しかしこの蔵についに男子が誕生します。
6代目 鈴木 孝市(すずき こういち)蔵元です。東京農業大学に進学し東京で一般企業を経て蔵に戻り酒造りの勉強をし20代で杜氏に就任。2013年に6代目蔵元を継承しました。若い力で酒蔵を変えていく注目の蔵元です。
(文章:佐野 吾郎)
商品スペック | |
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容量 | 720ml |
製造元 | 曙酒造(福島県) |
特定名称 | 純米吟醸 |
原材料 | 米・米麹 |
生/火入れ | 火入れ酒(加熱処理有り) |
保存 | 静かな冷暗所 |
メーカーサイト | http://akebono-syuzou.com/ |
■甘辛:中間 ■原料米:会津産山田錦 ■精米歩合:50% ■アルコール度数:15度 ■日本酒度:+2 ■酸度:1.6 |
受賞歴・マスコミ紹介
「SAKE COMPETITION 2023」にて純米吟醸部門SILVER受賞!
今年は「純米酒部門」「純米吟醸部門」「純米大吟醸部門」「Super Premium部門」の全4部門で審査が行われました。
その中から純米吟醸部門にて、「天明 純米吟醸 火入 黒の天明」がSILVERを受賞しました。
「インターナショナル・ワイン・チャレンジ2022」で銀メダル受賞!
世界最大規模のワイン品評会「インターナショナルワインチャレンジ」2022のSAKE部門
純米吟醸酒の部において「天明 純米吟醸 火入 黒ラベル)」が銀メダルを受賞しました。