《　うどんだけではない。オリーブも日本一の香川県　》
讃岐うどんとともに香川の食の魅力を象徴する食材が「オリーブ」。
香川県のホームページによるとオリーブ収穫量は全国シェアの87.5％を占めるダントツの１位。(2024年9月4日)
「オリーブ」は香川県の県花・県木に指定されています。

そのオリーブの実から採取した酵母で造った日本酒をご紹介します。
初めて日本酒を飲む方、日本酒が苦手な方でもこの酒ならのめるのでは！
ともうくらい飲みやすく、初心者の方でも「美味しい」とわかる味。

ワインのような外観。
口に含むとワインのような飲み心地がする日本酒です。しかしワインではなく日本酒の味。だけど一般的な日本酒とは少し異なります。
なんとも言えない美味しさを持つオススメの酒です。

《　オリーブの実から、すごい酵母にたどり着いた！　》
「香川県らしい日本酒を造りたい。」
そう考えた香川県酒造組合は「オリーブの実に生息する酵母」に着目。
オリーブの実の表面から様々な酵母を採取します。その中から単に酒造特性があるだけではなく面白い酒に仕上がる酵母を発見します。

ワイン酵母に似た特性を持つ酵母ですが日本酒に相性が良い酵母。
ワイン酵母で造られる日本酒にありがちなバランスの悪さが無く、日本酒として自然にまとまっている。それでいてライトで飲みやすい。
初心者の方が飲むと「日本酒じゃないみたい」と口にしそうな酒が出来たのです。

《　きみどり色のラベル　かわつるオリーブG　》
川鶴　KAWATSURU（かわつるオリーブ）には２種類のお酒がございます。
このページでご紹介している、きみどり色のラベル「かわつるオリーブG」は春に出荷される限定品。
新酒のフレッシュ感を表現するために、火入れをせず生でびん詰め。綺麗でサッパリした味を出すため速醸でしこみました。

それに対し、秋に出荷される熟した酒が白いラベルの「かわつるオリーブW」。
味わいの深さを表現するため「生もと造り」で造られており、火入れが施されています。

両方ともオリーブ酵母による爽やかな酸味と、アルコール度数も１３度というワインと同じくらいの軽さ。
日本酒とワインの良いところ取りをしたような日本酒です。

《　どんな味なの？どういう飲み方がオススメ？ クリーム系のパスタによく合います！　》
この酒の推奨温度は「冷酒」。冷蔵庫から取り出したばかりの温度でも、そこから常温に少し戻ったくらいの温度でもOK。
店主は常温でも試飲しました。常温でも美味しく飲めますが、皆が口にするのは「冷たいほうが美味しい」です。
白ワインと同じくらいの温度が推奨です。

飲んだ感じのアルコールの強さが白ワインと同じくらい。日本酒特有の強さではなくライトです。（アルコール度数は14度です）
若干炭酸ガス残っている口当たり。最初に日本酒らしいほんのりとした甘さを感じますが、あと味のスッキリした酸があり、杯を重ねると辛口に変わっています。
蔵元の説明によるとイタリアン全般に合わせやすく、特にクリーム系のパスタによく合うとのこと。この酒を飲むことで舌が洗い流されて、料理が美味しくなるとの事です。私はきのこや魚介類が入ったアヒージョを食べたいと思いました。

和食に白ワインを合わせるのは珍しくはありませんが、この酒はその逆。
イタリアンなど洋食系に合わせやすい日本酒だと思います。

またこの日本酒がもっとも得意とするジャンルは日本酒が苦手と思っている人。日本酒を飲まずきらいな人。
この酒なら楽しんでいただけるかと思います。

最近では花とか果実とかいろんなモノから酵母が採取され酒が造られています。
そんな他の酵母と同じような酒にはしたくない。
そういう気持ちでオリーブ酵母の開発を行ってきたとのこと。その結果まさに狙い通りの他にはないタイプの日本酒に仕上がりました。
キャンプとからにも持っていける日本酒です。面白い酒なので上級者の方もぜひお試し下さい。

（飲みやすいですがアルコール度数は１４度です。飲み過ぎに注意下さい。）

《　保存・発送について　常温発送可能です　》
この酒は加熱処理が行われている火入れの酒です。
ご家庭で普通に楽しむ場合は常温保存で構いません。スペースがあれば冷蔵庫の保存をオススメします。
長期間、置いとく場合は極力光が当たらない場所。
そして振動と温度変化が少ない場所がいいでしょう。

この酒は、蔵から販売店へも普通便で届けられる商品です。
ご家庭で普通に楽しむ分には必ずしもクール発送が必要な商品ではありません。
クール料金の大幅な高騰によりお客様のご負担を少なくするため、クール必須以外の商品はクール発送は任意にしております。
クールをご希望の方は必ずクールチケット(500円)をお買い上げ下さい。

《　この酒を造る川鶴酒造についてのご説明。　》
川鶴酒造は明治24年（1891年）に創業した、現在で６代続く老舗蔵です。
もともとは徳島県で染物業を営んでいたのですが、明治の時代に酒造免許を取得したことを機に、良い水が得られる場所を探して香川県観音寺に蔵を構えます。

ある年、蔵の隣に流れる財田川に鶴が飛来した夢を見たことから、「川鶴」という名前を考案。これが蔵の代表銘柄として地元で広く知られ、120年以上が過ぎた現在でも親しまれています。

(文章：佐野 吾郎)