
蔵元の手しごとが生む、和食に寄り添う純米生原酒。 ◇遊穂 生もと純米 玉栄(たまさかえ) 生原酒
商品説明
《 酸と旨みが響き合う、生もと純米原酒の深淵へ 》
生もと(きもと)造りとは、日本酒の伝統的な造り方のひとつ。
一般的な日本酒は、酵母を育てる「酒母(しゅぼ)」という工程で、乳酸を人工的に加えて雑菌を抑えます。
一方「生もと造り」では、自然の乳酸菌が繁殖するのをじっと待ち、酵母をゆっくり育てていく方法。
雑菌を抑えるための気温や湿度管理はもちろん、蔵の空気さえも味方につけなければなりません。
それはまるで、自然と向き合い、根気よく対話を重ねるような造り。
その苦労を惜しまないのは、そうしてこそ生まれる、酸と旨みの芯ある味わいがあるから。
ただ柔らかいだけでは終わらない、力強く食に寄り添う酒。
それが生もと造りの真価なのです。
そんな手間のかかる造りを、蔵元・藤田美穂氏が自ら手がけたのがこの一本。
この酒からどんな香りが立ちのぼり、どんな味が広がるのか。
ひと口飲んだ先に、どんな楽しみが待っているのか?
その世界を、これからご紹介します。
《 気がついたらこんなに飲んでいた!料理の脇役に徹しながらも静かに存在感を放つ酒 》
遊穂 生もと純米 玉栄とは、
伝統的な生もと造りの手法で丁寧に仕込まれた、
和食と抜群の相性を誇る、力強くも柔らかな純米酒です。
使用米は鳥取県産の酒米「玉栄」。
これを60%まで磨き、酒母造りから全行程を蔵元が指揮。
香りは控えめで、味わいに厚みと輪郭を持たせるため、
熊本酵母(KA-1)を使用。華やかさより、食中での調和を狙った仕上がりです。
日本酒度+5、酸度2.2と数値は高めですが、
生原酒ならではのまろやかさがそれを包み込み、
ただ辛いだけではない、旨みの層が口中で広がります。
この酒は、味噌や醤油、酢といった和の調味に寄り添い、
料理の引き立て役として最高のパフォーマンスを発揮します。
飲みごたえがありながら、杯を重ねるたびにじんわりと馴染んでくる、
まさに「気づけば半分以上空いていた」。
そんな一本です。
《 味わい・楽しみ方:ひと口目で引き込まれる、酸と旨みの共鳴 》
たとえば、金沢のお寿司を肴にこの酒を注げば、
魚介の繊細な旨みにこの酒の酸が優しくリンク。
まるで一皿ごとに会話が生まれるような味の展開に。
【冷酒】
冷蔵庫から出したばかりの一杯は、
透明感ある味わいと共に、控えめながらも品のある吟醸香がそっと立ちます。
すっきりとした酸が全体を引き締め、口内を清らかに整えます。
【常温】
温度がゆっくり上がっていくと、ふくよかな旨みが徐々に膨らみ、
酸とのバランスが取れた“食中酒の理想形”が現れます。
香りは穏やかに、料理と調和する設計が際立ちます。
【温燗】
温めることで酸味がまろやかに。
角が取れて旨みがふわりと広がり、どこか懐かしさすら感じる味わいに。
生酒の燗酒に挑戦したい方にもぜひ。
◎豚の味噌漬け焼き
旨みと甘辛が交錯する豚肉に、しっかりとした酸がピタリと寄り添い、後味を爽やかにまとめます。
◎鶏の照り焼き(醤油ベース)
甘辛いタレをまとった鶏肉の旨みが、この酒のコクと響き合い、余韻を引き立てます。
◎金沢の寿司盛り合わせ
酢飯との酸が絶妙に調和。特に白身や光物に合わせると旨さが際立ちます。
《 蔵元の技と心意気が詰まった、芯のある食中酒》
この酒は、和食を愛する人のためにあります。
味噌や醤油、酢といった伝統の調味に寄り添いながら、
素材の輪郭をきれいに浮かび上がらせてくれる頼もしさ。
辛口ながらも、ただ鋭いだけではない。
旨み、酸、厚み、そのすべてがバランスよく調和し、
冷酒でも常温でも、そして温燗でも、それぞれに美味しさが花開きます。
きちんと作られたものは、きちんと美味しい。
その真理を感じる酒として、飲み手の感性に深く届くはずです。
この日本酒のテーマは「優しいだけではない、意志のある女性」
それは「ただ優しいだけでは終わらない」芯のある造りの姿勢そのもの。
そんな気骨ある一杯を、あなたの食卓に迎えてみてください。
《 保存・発送について クール発送(500円)です 》
この酒は加熱処理を行っていない生酒です。
クール便にて発送いたします。
ただし常温便での発送をご希望の場合は
「常温便チケット」をカートに入れてください。(クール料金は発生いたしません。)
いずれの発送方法でも商品到着後は要冷蔵でお願いします。
《 遊穂(ゆうほ)を造る御祖(みおや)酒造とは 》
1897年(明治30年) 石川県旧御祖村(みおやむら 現在の中能登町)に創業。当時から「ほまれ」という銘柄を造りその後、羽咋市に移転。
2005年(平成17年)、父の跡を継ぎ藤田美穂氏が蔵元に就任。その後、能登流の横道杜氏がこの蔵で酒造りを行うようになると、蔵は大きく変わりました。
「UFOのまち羽咋」にちなんで新しい酒名「遊穂(ゆうほ)」を設立。
就任初年度は能登杜氏自醸酒品評会で最優秀賞を受賞。
更に翌年から6年連続で全国新酒鑑評会で金賞、6年連続で金沢国税局酒類鑑評会で優等賞を受賞。
これらの輝かしい結果によって、能登の小さな酒蔵の酒が全国に知られるようになります。
料理の邪魔をしない上品な香り、旨味と酸味のバランスの取れた食中酒が持ち味の遊穂。
をぜひ食卓のお供にお選びください。
(文章:佐野 吾郎)
商品スペック | |
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容量 | 720ml |
製造元 | 御祖酒造(石川県) |
特定名称 | 純米酒 |
原材料 | 米・米麹 |
生/火入れ | 生酒(加熱処理無し) |
保存 | 要冷蔵 |
メーカーサイト | http://mioya-sake.com/ |
■甘辛:やや辛口 ■原料米:鳥取県産 玉栄 ■精米歩合:60% ■アルコール度数:16度 ■日本酒度:+5 ■酸度:2.2 |