
冷やせば冴え、燗にすればやさしい。秋冬に“温度で遊ぶ”生 の天明 ◇天明 焔(HOMURA) 生もと 特別純米本生
商品説明
《 路地の先で見つけた灯。そっと包むのは焔のぬくもり 》
吐く息が白い。指先が冷えた帰り道。
路地の湯気が、肩の力をそっとほどく。
鍋がことりと鳴り、暖簾がふわり。
席につけば、盃の中に小さな焔。
盃を包む手に、小さな温かさが伝わる。
その酒の名は
天明 焔(HOMURA) 生もと 特別純米本生。
会津坂下の蔵が、手の温度で米をほぐし、育てた生もと。
消えない焔を、盃の中に静かに置いた。
どんな酒だろう。
どんな味がするのだろう。
答えはひとつ。
あなたの今夜の温度で、口に運んで確かめること。
盃が触れた瞬間、
あなたの中にも小さな焔が灯る。
《 道具をやめて素手でほぐす、盃の中に宿る会津の火 》
「天明 焔(HOMURA) 生もと 特別純米本生」は、秋冬に“温めてもおいしい”ことまで見据えた焔シリーズの一本です。
蔵に棲む乳酸菌や還元菌と向き合い、生もとで仕上げた特別純米の本生。
食卓の真ん中で、料理の温度と呼吸を合わせます。
説明より先に一口。そんな立ち位置の日本酒です。
原料には福島の酒米「夢の香」を使用。
精米歩合60%。酵母は協会901酵母とうつくしま夢酵母F701のブレンド。
アルコール16%/日本酒度-1/酸度1.7が今季の輪郭です。
仕込みでは、従来の山卸しの道具摺りをやめ、“手もと”=素手で米をほぐし育てる手入れへ。
手の体温を蔵の個性と捉え、発酵の対話を丁寧に引き出しました。
徹底した低温発酵と低温管理。
清潔な仕事の上で、蔵内環境が育む乳酸菌・還元菌の働きを繊細に活かします。
仕上がりは、甘辛バランスがわずかに甘寄り~中庸。
口当たりはやわらかく、芯はミドルボディ。
温度が上がるほど、重たくならずに軽やかに感じる瞬間が訪れます。
生もと由来の多層の酸。天明らしい透明感が同居し、伸びる酸が料理の輪郭をそっと整えます。
特筆すべきは、「道具を使ったもと摺りを止めた」という決断!
理由は明白。道具に自発的な熱はない。
素手でもと摺りを行い、手のひらの体温を米にそっと伝えることで、微生物とのやり取りが一層活発に。
狙いどおり、より個性ある酸に到達しました。
蔵人の体温も酒の個性を形づくる。
その気づきが、この一本の核。
数字の裏にある製造のこだわりまで、盃の中で感じてください。
《 ぬる燗でほどける質感、冷やで冴える輪郭、三温度対応の特別純米本生。 》
この酒の最大の魅力、それは温度で楽しめること。
冷やはキリッと、常温で旨みが調和。
ぬる燗にすると、質感がほどけ、余韻はやさしく長い。
一杯の中に、三つの景色が用意されています。
おすすめ温度
冷や(10℃前後)は、最初の一杯に。酸が締まり、輪郭がくっきり。
常温(20℃前後)では、旨みとコクがなめらかに重なります。落ち着く時間。
そしてぬる燗(40℃前後)。ここが見せ場。酸がぐっと伸び、質感がふわり。
強火は不要。ゆっくり温度を合わせるだけで、表情が変わります。
相性の良い料理を5つご提案。
◎鶏つくね塩鍋。塩味の出汁に伸びる酸が寄り添い、後口が軽く整います。
◎スパイシー唐揚げ。油と香辛料に、酸がレモン代わりの役割。キレ良し。
◎チーズリゾット。乳のコクにミドルボディが同調し、余韻はまろやか。
◎バター醤油ポップコーン。軽い塩味と香ばしさを透明感が引き締めます。
ご当地からは◎会津のにしん山椒漬け。山椒の香りと甘酸の余韻を、盃が美しく繋ぐ。
最初は冷やで景色を整え、食事が進んだら常温へ。
仕上げはぬる燗で、時間ごとやわらげる。
酸がレモンの役割を果たすので、油も香りも穏やかに解けます。
温度で遊べる一本です。今夜は、あなたの温度でどうぞ。
《 冷や・常温・ぬる燗で景色が変わる夜、盃の中に宿る会津の火を迎え入れる 》
冷やせば冴え、常温で調和。
ぬる燗でほどける。その三段で、食卓の空気が変わります。
一日の終わりに、強さはいりません。
伸びる酸が油も香りもそっと整え、会話が続く。
天明 焔は、秋冬に向けて生まれた生もと・特別純米本生。
手の温度まで設計に織り込んだ一本です。
国内の燗酒ラバーや酸好きから支持が厚いのも納得。
“濃厚一辺倒ではなくキレも欲しい”という声に、まっすぐ応えます。
最初は冷やでスタート。
料理が温まったら常温へ。
締めにぬる燗。
あなたの夜に、会津の火をひとつ。
その小さな焔が、暮らしのリズムを整えます。
《 保存・発送について クール発送(500円)です 》
この酒は加熱処理を行っていない生酒です。
クール便にて発送いたします。
ただし常温便での発送をご希望の場合は
「常温便チケット」をカートに入れてください。(クール料金は発生いたしません。)
いずれの発送方法でも商品到着後は要冷蔵でお願いします。
《 この酒を造る曙酒造について。 》
曙酒造は日露戦争が勃発した明治37年(1904年)、会津坂下町に創業した酒蔵。
創業者の鈴木幸四郎氏は、地元の味噌を造る蔵で大番頭を任されていた人物でした。ある日、小作人が作る米の良さに着目し、独立して酒蔵を興したのが始まりとのことです。
100年を超える歴史を持つ曙酒造ですが、3代続けて女性が蔵元を務める「女系の酒蔵」という歴史を持っていました。
酒造りの現場は女人禁制と言われた明治から昭和の時代。曙酒造は全国でも大変珍しい歴史を持つ酒蔵と言えるでしょう。
しかしこの蔵についに男子が誕生します。
6代目 鈴木 孝市(すずき こういち)蔵元です。
東京農業大学に進学し東京で一般企業を経て蔵に戻り酒造りを学び20代で杜氏に就任。
2013年に6代目蔵元を継承しました。若い力で酒蔵を変えていく注目の蔵元です。
(文章:佐野 吾郎)
商品スペック | |
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容量 | 1800ml |
製造元 | 曙酒造(福島県) |
特定名称 | 純米酒 |
原材料 | 米・米麹 |
生/火入れ | 生酒(加熱処理無し) |
保存 | 要冷蔵 |
メーカーサイト | http://akebono-syuzou.com/ |
■甘辛:中間 ■原料米:夢の香 ■精米歩合:60% ■アルコール度数:16度 ■日本酒度:-1.0 ■酸度:1.7 |