《無濾過生原酒の旨さに氷温熟成による円やかさがプラス！だから飲み進む！》

お米の旨味はしっかりと感じられるのに口当たりはとても優しい。

今回ご紹介する「純米吟醸　超久　氷室貯蔵」は氷温熟成の良い所がダイレクトに伝わるお酒です。

和歌山県の地酒として広く親しまれているのが「長久(ちょうきゅう)」

「中野BC」の地元銘柄です。

「中野BC」がある海南市だけでは無く、隣の和歌山市内でも居酒屋の看板には「長久」と書かれているのをよく見掛けます。

名前の由来は、「家運長久」「武運長久」の「長久」から取られていて、長く久しくという思いが込められています。

そして、「超久(ちょうきゅう)」は地元の「長久」とは別に全国区に名乗りを上げる限定流通商品として誕生しました。

「純米吟醸　超久　氷室貯蔵」は無濾過生原酒を氷温(マイナス5度)で熟成させて造られたお酒です。

これは「超久」立ち上げ当初のブランドのコンセプト。

飲料を製造されていた際に使用されていた果汁用の大型冷蔵庫の設備を用いて無濾過生原酒が円みを帯びてからリリースされていました。

現在の杜氏、武田博文さんが就任されてからは出来立てのフレッシュなお酒も「超久」の名前でリリースされています。

しかし、この商品に関しましてはブランド立ち上げ当初のコンセプトを踏襲されています。

掛米には雄町を使用。

雄町の良い所を引き出しているのが麹米に使用されている山田錦。

雄町のふくよかさを感じながらもまとまりが良く、無濾過生原酒らしい飲み応えと軽快さを兼ね備えている。

2種類のお米を使い、氷温熟成された効果が味わいに表現されています。

冷酒・冷や(常温)・お燗、どの温度帯でも美味しく飲めます。

香りが穏やかでお米の旨味がしっかりと感じられるお酒なのでお料理にはとても合わせやすいです。

お料理の前半は冷酒で、後半はお燗で、そんな楽しみ方もアリだと思います。

氷温熟成によるキレイな味の乗り、円やかさを是非お楽しみ下さい！

(文章：金巻 忍)