《ブレンドも技術！新たな魅力を感じて欲しい！》

製法によってお酒の香味は変化します。

お酒の元、酒母の仕込み方によっても変わりますし、使用する酵母によっても変わります。

他にも様々な要素があります。

また、搾られた後の工程によってもお酒の香味は変わります。

濾過や加水、火入れ、熟成、そしてブレンドです。

今回はブレンドに注目して行きたいと思います。

ワインの世界ではブレンドは当たり前です。

アッサンブラージュと言って、香味を整える為に品種違い、ブドウ違い、畑違い、年度違い等、色々なワインをブレンドします。

では日本酒ではどうなのか。

あまり注目されていないというのが実情ですが、あります。

例えば、年間を通して香味が安定していないといけないお酒。

つまり、変わることを良しとされないお酒です。

そのようなお酒は若いお酒と飲み頃のお酒と熟成したお酒をブレンドし、常に一定の味わいに調整します。

いつでも同じ味わいのお酒が出荷出来る。

これも素晴らしい技術力の1つなんです。

一方で、異なるお酒をブレンドし、新たなお酒を生み出す。

そんなブレンドもあります。

今回ご紹介する「MATSUKOTO Remix Vol.1」もそんなお酒の1つです。

皆様は購入された幾つかのお酒をブレンドして飲むという経験はあまり無いのではないでしょうか。

好奇心が旺盛な方は試されたことがあるかも知れませんがまあ、普通はそれぞれを別に楽しみますよね。

私がたまに経験するのは蔵元のお酒の会の終わりです。

色々なお酒が少しずつ残ります。

もちろん、それぞれを回収して2次会で飲めば良いのですが。

一升瓶に一まとめなんてことも稀にあります。

実はそれが意外とイケたりするから面白い！

とは言え、せっかく購入したお酒を混ぜて美味しくなくなったらガッカリしますよね？

でも、蔵元がブレンドしてくれたお酒だったら安心して飲めます。

「MATSUKOTO Remix Vol.1」は蔵元杜氏の松井宣貴さんが厳選したお酒を黄金比でブレンド！

もちろん全て非公開！

これがメチャメチャ良いんですよ！！

私は仕事柄か、割とジックリ経過を見ながらお酒を楽しむタイプなんですが、このお酒は気が付いたら無くなってました(笑)

正直申しまして、ブレンドだって分からないです。

そして、ここでも明確になっているのがお水の軟らかさ。

考えてみれば当然のことなんです。

どんなお米を使おうが、どんな酵母を使用しようが、製法を変えようが、必ず同じなのはお水ですから。

単体のお酒も美味しい。

ブレンドしても美味しい。

「松の寿」の魅力を是非皆様に感じて頂きたいです！

(文章：金巻 忍)