
明治の米がいま食卓で輝く。亀の尾の物語を盃で読む。 ◇天明 純米 亀の尾65 二回火入
商品説明
《 明治二六年の発見から百余年、亀の尾の物語が天明で再び息づく。 》
夕暮れの会津。山影が伸びる田を、風が渡る。
会津の空の下で育つ亀の尾。粒はふっくら、芯はまっすぐ。
水と土と光の記憶が、穂先に宿る。
明治二六年、冷害の年。
山形の農家・阿部亀治が見出した三本の穂。
選別を重ね、亀の尾が生まれた。
百余年を経ても、なお現役。いまも酒米として息づく。
その亀の尾を会津の土地で大切に育て、天明が純米に仕立てる。
名は「天明 純米 亀の尾65 二回火入」。
65%精米が描く輪郭。二回火入が整えるキレ。
香りは控えめ、旨みは清らか。雑味は抑え、余韻はすっと。
果たして、どのような酒か。どんな味わいか。
確かめる方法は一つ。
杯に注ぎ口に運ぶだけ。
真っ直ぐな旨みが、答えになる。
《 保存のためで終わらせない二回火入。味を上げるための火入れ処理。 》
曙酒造が大切にしてきた米「亀の尾」。
会津坂下の風土で育てた亀の尾をまっすぐに表現した日本酒です。
ブランド「天明」の中でも、香りで押さず、食中の軸として寄り添う立ち位置。
派手さよりも、日々の一皿が進む心地よさ。そこを狙っています。
原料は会津坂下産 亀の尾100%。磨きは65%精米。
酵母は協会9号と協会1001を重ね、膨らみとキレのバランスを整えました。
アルコールは16%。日本酒度±0、酸度1.6。
この設計が、澄んだ旨みと凛とした後口を後押しします。
こだわりは二回火入。
保存のためだけではありません。
熱交換で素早く当て、翌日に瓶火入。すぐに冷やす。
火入れを“二度”行う意味は「味をいなすようなイメージ」。
あえてきれいにダメージを加えることでより鮮やかで抑揚のある酒質が生まれるのです。
味をワンランク上にする為にあえて二回の火入れを行いました。
仕上がりはすっきり旨口のやや辛口。
口当たりはみずみずしい。細い甘みが立ち、すぐに凛とした酸が背骨を作ります。
奥に香ばしい苦みと米由来の渋辛が控え、喉ごしは軽快。余韻はドライ。
香りは控えめに設計しているため、料理の香りを邪魔しません。
香り穏やか・キレ良し・余韻ドライ。
だからこそ、料理が主役になる夜に強い味方。
冷蔵庫に常備して、まずは冷やで一杯。次は温度を上げてもう一杯。
二回火入が描いた輪郭の美しさを、食卓で体感してください!
《 冷やで澄み、常温でふくらみ、ぬる燗でやわらぐ。亀の尾の三つの顔を楽しむ。 》
亀の尾で造る日本酒を最大限に楽しむために設計された純米酒。
みずみずしい入り口から凛とした酸へ、香りは控えめ。料理の香りを邪魔しません。
まずは冷酒(10~12℃)。輪郭がくっきり現れます。
一口目に細い甘み。すぐに酸の背骨が姿勢を正す。
奥行きには香ばしい苦みと米由来の渋辛。
喉ごしは軽快で、キレが気持ち良い。
次は常温。旨みのふくらみが増し、出汁の効いた料理が映えます。
そしてぬる燗。亀の尾らしいやわらぎが前に出て、渋辛の陰影がやさしく解ける。
温度で変わる三つの性格。
温度を少しずつ上げるだけで、一本の中に小さな旅が生まれます。
合わせる料理は、身近で十分においしい。
塩気の冴えなら鮭の塩焼きやいか一夜干し。香ばしさの橋渡しなら焼き鳥(タレ控えめ)。
旨みの重心を合わせるならなめこの味噌汁や出汁巻き、里いもといかの煮物。
そして会津のご当地つまみをぜひ。
会津名物・味噌田楽(豆腐やこんにゃく)の甘辛味噌に、亀の尾のキレが気持ちよく寄り添います。
仕事帰り、風情ある夜の酒場。
湯気のたつ出汁の碗。焼き台の匂い。
徳利から落ちる一筋の音。天明 亀の尾をひと口。会話が自然にほどけます。
あるいは家飲みで味の探求。
冷や→常温→ぬる燗。温度で性格が変わる面白さ。
一本で三度おいしい体験。
熱を二度通すことで、雑味をいなす。旨みの線を細く、長く。そしてキレを描く。
香り穏やか・キレ良し・余韻ドライ。
冷や→常温→ぬる燗で、亀の尾の三つの顔を順にお試しください。
食卓が主役になる夜に、頼れる一本です!
《 明治の米がいま食卓で輝く。亀の尾の物語を盃で読む。 》
この一杯があれば、普段の晩ごはんが少し上等になる。
そんな変化をもたらしてくれます。
キレが皿を引き立て、会話が自然に進む。
まずは冷やで一口。次は温度を上げてもう一口。
違いがわかった瞬間、その夜は少し豊かになります。
国内の日本酒ファンからは、「食中の軸」「飲み疲れしないキレ」という評価が定番。
派手な香りで押さず、二回火入で輪郭を整えるから、毎日の相棒になれる。
長く愛されるのはこういう日本酒です。
その味をぜひご体験ください。
《 保存・発送について 常温発送可能です 》
この酒は火入れが行われている酒の為、常温でお送りします。
ご家庭で普通に楽しむ分には必ずしもクール発送は必要ありません。
クールをご希望の方は必ず「クールチケット(500円)」をご購入下さい。
ご家庭で普通に楽しむ場合は常温保存で構いません。
ただし、長期間保存の場合は極力光が当たらない場所、
そして振動と温度変化の少ない場所をおすすめします。スペースに余裕があれば冷蔵庫での保存をおすすめします。
《 この酒を造る曙酒造について。 》
曙酒造は日露戦争が勃発した明治37年(1904年)、会津坂下町に創業した酒蔵。
創業者の鈴木幸四郎氏は、地元の味噌を造る蔵で大番頭を任されていた人物でした。ある日、小作人が作る米の良さに着目し、独立して酒蔵を興したのが始まりとのことです。
100年を超える歴史を持つ曙酒造ですが、3代続けて女性が蔵元を務める「女系の酒蔵」という歴史を持っていました。
酒造りの現場は女人禁制と言われた明治から昭和の時代。曙酒造は全国でも大変珍しい歴史を持つ酒蔵と言えるでしょう。
しかしこの蔵についに男子が誕生します。
6代目 鈴木 孝市(すずき こういち)蔵元です。
東京農業大学に進学し東京で一般企業を経て蔵に戻り酒造りを学び20代で杜氏に就任。
2013年に6代目蔵元を継承しました。若い力で酒蔵を変えていく注目の蔵元です。
(文章:佐野 吾郎)
商品スペック | |
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容量 | 1800ml |
製造元 | 曙酒造(福島県) |
特定名称 | 純米酒 |
原材料 | 米・米麹 |
生/火入れ | 火入れ酒(加熱処理有り) |
保存 | 静かな冷暗所 |
メーカーサイト | http://akebono-syuzou.com/ |
■甘辛:やや辛口 ■原料米:亀の尾 ■精米歩合:65% ■アルコール度数:16度 ■日本酒度:±0 ■酸度:1.6 |
