
《「水」のきらめきを感じる器》
京焼・清水焼 石戸生(いしどせい)
石戸さんの作品でまず目を奪われるのは、その正確で均整の取れたフォルム、滑らかなラインといった美しい形。器の細部に至るまでの緻密な作り込みは、静かで奥深い反面、凛とした迫力をも感じます。
また精密な技術だけでなく、釉薬や焼成による透明感も特筆すべき美しさ。色合いは様々違えど、共通してテーマである「水」のきらめきが感じられます。
静けさの中に自然の息吹を感じるような酒器なのです。
-----シニアソムリエ:佐野雅子----
滋賀県大津市膳所にある茶道具専門の窯元「膳所焼窯元陽炎園」にて12年間修行した後、京都にて作家として独立。水をテーマにしており、水の持つ豊かな景色や表情を器に落とし込んだ作品作りをしています。
-----石戸生-----
【陶歴】
1986年 京都生まれ
2009年 京都造形芸術大学 陶芸コース卒業
2010年 京都府立陶工高等技術専門校 成形科修了
(有)膳所焼窯元 陽炎園にて職人として12年間修行
2022年 京焼作家ユニット「観芙」に参加
2023年 京都にて開窯 作家として活動開始