
「天明」醸造元 曙酒造の外観。
震災当時は壁が崩れるなど大変だったそうだが、現在は補修や片付けもほぼ済んでおり、酒造りができる環境を取り戻している。

この方が曙酒造の杜氏を勤める、鈴木 孝市(すずき こういち)さん。
2011年、当時27歳の若さで杜氏職を任された、新時代を担う気鋭の醸造家だ。

一通りの取材を終え、蔵元の母屋でできたばかりの新酒2本と、地元会津の郷土料理での「おもてなし」をしていただいた。

手前の料理は「こづゆ」と呼ばれる、会津地方に伝わる郷土料理。
4代目蔵元 鈴木明美さんお手製のもので、ホタテのダシがとてもよく効いており、本当においしかった。
もともと会津藩の武家料理や庶民のごちそうとして広まったものだが、会津地方には海がないため、ホタテの貝柱をダシ汁に使う「こづゆ」は贅沢品とのこと。
お正月や祝い事、冠婚葬祭の席では必ず用意される晴れの料理であり、蔵元の心づくしに感謝せずにはいられなかった。

そして会津地方のもう1つの郷土料理と言えば、馬肉。
会津地方は古来より馬の名産地の1つであり、乗用の他にも雪深い会津地方では貴重なタンパク源として、古くから食されてきた。
また、会津坂下町には馬の皮革製品が民芸品として存在するなど、馬が生活と密接につながっていることがうかがえる。
写真は桜肉のしゃぶしゃぶ。
天明の純米大吟醸2本が加わり、会津坂下の食を心行くまで楽しませていただいた。

福島県のシンボル的な存在、磐梯山。
鈴木さんのお話によると、会津の天気は曇りが多いとのことだが、取材に訪れたこの日の天気は見事な快晴!
頂上を雪化粧で染めた磐梯山が、雄大な姿を見せてくれた。

会津坂下町から車で30分ほどの場所にある、柳津温泉へのワンシーン。
某バラエティ番組でその存在を知り、一度食べたいと思っていた念願の「あわまんじゅう」と初対面。
蒸したての「あわまんじゅう」に舌鼓を打つ店主吾郎。

そして福島発、全国に広く知られるご当地グルメといえば「喜多方ラーメン」ではないだろうか。
鈴木孝市さんに教えてもらったお勧めのお店「喜一」に訪れた。

札幌ラーメン、博多ラーメンと並んで「日本三大ラーメン」に数えられる喜多方ラーメンの特徴は、この太めの平打ち縮れ麺にあり。
豚骨と煮干をブレンドしたさっぱり醤油のスープが麺によく絡む。
ちなみに喜多方市は人口に対してのラーメン屋件数が日本一多く、スタンダードなスープの他にも、魚の香りが多いもの、味噌や塩味ベースのものなど、店によって多様な味が存在する。
思えば福島の酒も、生もと造りにこだわる蔵、入手困難と呼ばれる「ポスト十四代」と呼ばれる蔵、そして木槽搾りと顔の見える農家の米にこだわる「天明」があり、一言に「福島の酒」と言っても酒質は実に多彩。
ラーメンも日本酒も、福島に来れば自分だけの「好みの味」がきっと見つかるのではないだろうか。
「天明(てんめい)」写真集2026




















































