《元気が出るワイン！肉や肉！肉持ってこーい！》

夏に向けてガツン系オージー・シラーズを準備しておくのはワインラヴァーの常識。
BBQにもステーキにも、とにかくがっつりお肉を食べるぞって時。
元気が出るような赤が飲みたくなりませんか？

そういう需要にこのワイン。しっかり濃いお手本的バロッサ・シラーズ。
しかも2017年VTで今がまさに飲み頃。
ラベルもとても印象的でスタイリッシュなので、ギフトにもおすすめです。

《シニアソムリエまーちゃんのテイスティング》

中程度の濃さの赤紫。
ブルーベリーや熟したプラムのような甘い果実香。
アタックからしっかりと甘濃くて果実味ずっしり。
熟した黒い実を連想する凝縮感のコクと、ふんわり漂うバニラのフレイバー。
タンニンもしっかりありますが丸みあり。力強くもまろやかな渋みです。
気持ちやや低めのまろやかな酸とのバランスも取れています。

明るいキャラクターではありますが、ピザやパスタに合わせるには少々もったいない。
軽めのものに合わせるとワインに全て持っていかれますのでご注意を。
これは是非お肉と一緒に楽しんで、パワーを充電してください！

《オーストラリア環境保全型ワイナリーの先駆者》

マーヴェリックは2005年設立。
葡萄畑は1800年代まで遡り、1987年からはバロッサ・リッジ・ヴィンヤードとして素晴らしい葡萄が作り続けられていた歴史を持っています。
現在、バロッサのサブリージョン(温暖なバロッサ・ヴァレーと冷涼なイーデン・ヴァレー)の最良とされる4つのアペラシオンに100エーカーのプレミアム畑を所有しています。
100%ビオディナミ(バイオダイナミック農法)とドライ・ファーミングのコンビネーション。
その葡萄から作られるワインは、果実味に溢れそれでいて複雑味があり、素晴らしくエレガントなスタイルとなっています。

環境保全型農業に対する理念を持って取り組んでおり、オーストラリアにおいて環境保全を実施している先駆的ワイナリーの一つです。
また、バイオダイナミック農法についての南オーストラリアセミナーの主催者でもあります。
昔ながらの伝統的な職人技を生かした醸造法でワイン造りを行なっていますが、その製造過程においては干渉を最小限に留め、上品で洗練されたスタイルに仕上げています。

ジェームス・ハリデー氏から創業以来続けて５つ星評価をはじめ、様々な専門評価誌で高評価を獲得。
バロッサにおいて最も躍進中のブティック・ワイナリーと言えます。

オーナー・ワインメーカーはロナルド・ブラウン。
スコットランド生まれ、スイス人の母とスコットランド人の父。
ケンブリッジ大学で法律を勉強後、スタンフォードビジネススクールをスカラシップで卒業。
大学卒業後からずっとアジア(日本と香港)に住んでおり大の日本好き。
南仏で25年前からビオディナミワインを作っています。その地をオーストラリアに移し、オーガニック＆食事に合うワインを作り続けています。

(文章：佐野 雅子)