今回ご紹介するのは山梨県大月市笹子町で「旦」を造る笹一酒造です。
1919年に創業され、現在で4代続く酒蔵。
雪景色の酒蔵訪問です。
普段雪があまり降らない地域から来るとこの雪にビックリしてしまいます。
しかし、地元の方からすると別に驚く程では無いそうです。
傘が殆ど用を成していません。
こちらの方が笹一酒造4代目蔵元の天野行典さんです。
優しい笑顔がとても印象的。
今回の取材ではお忙しい時期にも関わらず、温かくお迎え頂きました。
そしてこちらが杜氏の伊藤正和さん。
能登杜氏四天王の1人、農口尚彦(のぐちなおひこ)さんの推薦で笹一酒造の杜氏に就任されました。
初日は洗米の様子を取材させて頂きました。
こちらがウッドソンの洗米機。
バッチ式の限定給水洗米機です。
洗米、浸漬は良い蒸し米を作る為にはとても重要。
洗った米を素早く運びます!
洗米は正確さとスピードが要求されます。
洗い終わったらすぐに「酒の命」とも言える仕込水を米に吸わせて行きます。
袋の中には10kgの米が入っています。
「洗米」「吸水」「脱水」は全てタイマーで徹底管理。
秒単位の作業です。
こちらが放冷機です。
甑(こしき)で蒸し上げたアツアツの米をこの機械で冷まして行きます。
圧搾機です。
醪(もろみ)を搾る機械です。
今回は「笹一」ブランドの酒が搾られていました。
垂れ壷に搾られた酒がどんどん溜まっています。
搾られた酒はこちらに貯められます。
今度は麹室に移動しました。
こちらが今回新調された麹室。
こちらはステンレス製の部屋です。
ピカピカですね!
もろみの仕込みです。
エアシューターで蒸し米がどんどん運び込まれています。
タンクの中はこのようになっています。
撮影しやすいようにライトを点けて下さいました。
伊藤杜氏が丁寧に酒造りに付いて話して下さいました。
伊藤杜氏はとても物静かな方。
しかし、酒の話になるととても熱く語って下さいます。
こちらは米を蒸す機械、甑(こしき)です。
間も無く蒸し上がりの時を迎えます。
蒸し上がったばかりの熱々の米を素早くスコップで掘って行きます。
これがなかなかの重労働。
眼鏡が蒸気で曇ります。
次に、ザルに入れられた蒸し米を放冷機へ運びます。
放冷機で冷まし、乾燥させて行きます。
良い状態に蒸し上がっていました。
原料米の処理は基本中の基本です。
良い蒸し米に仕上げることで良い麹、良いもろみを仕込むことが出来ます。
こちらが「笹一酒造」の命!
仕込み水です。
とても軟らかいお水です。
応接室へ通して頂きました。
こちらの方は蔵元の御長男、天野怜(れい)さんです。
怜さんから色々なお話を伺いました。
夜は富士吉田市にある「割烹笹一」で懇親会。
富士急ハイランドのすぐ近くにある笹一酒造の系列店です。
旦が飾られていました。
蔵元の天野さんと乾杯!
懇親会のスタートです。
続いて伊藤杜氏と乾杯。
カメラを前にしているせいか若干緊張気味です。
酒に解して頂きましょう。
料理の味を引き立てるのが「旦」の一番の長所。
お燗がまたウマい!
止まらなくなります!
美味しい料理の数々と旦。
伊藤杜氏との日本酒談義もアテになってとても楽しい時間を過ごすことが出来ました。
ありがとうございます。
写真/清野達也
文/金巻 忍